もう一度、逢えたら…

「あ、いや、
俺も酔ってたから、
結構大きな声で
話してたと思うし、
聞こえて当然だと思う。」


彼女が
いつから居たのか解らなかったから、
どこまで聞いていたのか
聞きたかった。


でも、
それを口にする事は
ためらわれた。


「……本当にゴメンね。

一言、
声を掛ければ
よかったんだけど……」


彼女が
本当に
申し訳無さそうに言っているのが
悪い気がした。