もう一度、逢えたら…

「負けちゃったぁ……。

もう、どうしよう……。

私じゃ無理だよ……。

声小さいし……。」


遠藤叶恵は、
そういったまま、
顔を隠し、
固まってしまった。


暫く
そのままの状態でいると、
彼女の斜め後ろ後方に座っていた
真崎明美が
何かに気付いたように、
隣の席の女生徒に
話しかけた。


「ねぇ、遠藤さん泣いてない?」

「えっ?ほんとに?」

「ほら、泣いてるよね。」

すると、
真崎明美は
司会者に向かって
大声で言った。


「遠藤さん、泣いちゃってるよ。
どうするの?」