ぴしゃっぱしゃっ 湯船のお湯がたてる音だけが鳴り響く。 「まぁ、それは…また、後で。 ユウヤ達がいる時に話そう」 心配そうに見上げてくる はな の頭を撫でて 渢香が提案する。 「そだね…よっし!ウチも入るぞぅ!」 美弥渼は突然立ち上がると湯船に足をかけた。 「まって!まって!ミヤ!流してきて!」 「泡ーあわがーミヤちゃんんんん」 流していなかった美弥渼の髪で、 湯が真っ白に染まったのだった。