「帰ったそばからおアツいですなぁ」


曖昧に笑いながら翔が欠伸する。



「相変わらず眠たそうですなぁ」



にこっと笑って はな 。




「あれ?新しいエプロン?」



裕灼の問いに



「うん、新学期だから3人とも新しくしようって
ふぅちゃんが」



はな は嬉しそうにまた笑った。




「全然気がつかなかった…」



翔がボソッと呟く。



「前のと色違いにしただけだからね〜」



水色の小さな花柄エプロンを
両手でパタパタさせる はな に



「普通は色が変わればわかるから」



翔はぼうっとし過ぎだよ。
と、裕灼が突っ込んだ。