りんりんりん…



重たい鈴の音ともに
チョコレート色の扉があいて



「うーす」



バスケットボール片手に和匡が
いち早く声をあげる。



「おかえり!カズ!」



飛びつくカノジョに



「ただいまミヤビ」



笑顔を見せて、



「おっいい匂い」


台所へ視線を向ける。