「たっだいま〜」 元気な声をあげながらスパンコールで飾った靴を放り出す美弥渼。 「ミヤちゃん、くつ〜」 と困った様子の はな。 「はな、ほうっておきな」 そっけない口調の渢香の手では 買い物袋が踊っている。 「仕方ないなぁ…」 結局2人分の靴を揃えて溜息をつく はな に 渢香は靴箱の上に本を置き 苦笑しながら美弥渼を追って台所へ向かう。