「い、言っておくけど、友達だから素直に思ったこと言っただけだから」
「……ありがとうっ」
成月くんの言葉1つ1つが心に響いて温かい。
「だから、もう少し自信持てよ」
「……頑張ってみるね」
そうだ、まずはやってみなきゃ。
明日からこのシュシュ、着けていこう。
「成月くん、私、このシュシュ大切にするね」
「……さんきゅ」
私の言葉に成月くんは嬉しそうに笑った。
たとえ、みんなに“似合わない”って言われても、1人でも“似合う”って言ってくれる人がいるなら……その人の言葉を信じてみよう。
「よし、次あそこのゲームセンター行こーぜ」
「うん!」
成月くんの不器用で優しい、温かい言葉を……信じてみよう。



