【完】キミに隠した恋するキモチ。








すると成月くんが私の髪の毛をいじり始めた。





「成月くん……?」




「……できた。ちょっと汚ねぇけど、そこは許して」




自分の頭を触ると、耳の後ろで髪がまとめられていた。




「さっきのシュシュで結んだんだけど……やっぱ、小春に似合ってる」




と、成月くんは自分のケータイをカメラモードにして内カメラにしたケータイを私に渡した。
そこには雰囲気の違った私が映っていた。




髪の毛結ぶだけで、こんなに印象変わるものなの……?




「絶対小春は結んだ方がいい。可愛いし」




「へ……っ?」




今、“可愛い”って……?




「つーか、小春はよく見ると小南と似てるし……その、もとから可愛いと俺は思うけど」




「……っ!」




男の子にそんなこと言われるの初めてだからかな?
ドキドキして心臓が爆発しそうだ。