「よかった。やっぱり小春は笑顔が1番だな」
そう言ってニコッと笑う。
「あ、ありがとう……!」
いつも無表情な成月くんが笑顔になるのはやっぱりまだ見慣れない。
思わずドキッてしちゃうぐらいだ。
「小春、食うのはぇーな」
「だってすっごく美味しいんだもん!」
数分後、私はあっという間にパンケーキを完食した。
「弁当食うのは遅いのにな」
「甘いものは大好きだもん」
甘いものを食べてるときは本当に幸せ。
「ほんと幸せそうだな」
「うん!」
すると、私の顔を見てなにか思い出した様子で成月くんが自分のポケットからなにかを取り出した。



