信号が青に変わり、走って成月くんのところへ。
「ご、ごめん!遅れちゃった!」
そう言いながら顔を上げた私は固まった。
成月くん……私服だ……。
当たり前だけど、少し新鮮ですごく似合ってる……!
思わず胸がドキドキする。
「俺も今来たとこだし」
「そ、そっか!ならよかった」
わ、私ってば動揺しすぎ!
いつも通りにしなきゃ……!
「……?小春、大丈夫か?」
「う、うんっ!!さ、はやく行こう!」
「どこ行く?」
「うーん……じゃあ、あそこ!」
私はテキトーにその辺にあった雑貨屋さんを指さした。
「じゃあ行くか」
そしてそのお店に入った。
私ってば平常心……平常心……!
これじゃ、初デートでドキドキしてる女の子みたいじゃん!



