地味な私と気が合うなんて言われたら成月くんが嫌がるに決まってる……!
「そ、そんなの……っ」
「そうかもしれないな」
『そんなの成月くんに失礼だよ』と言おうとしたら成月くんが被せて言った。
その言葉に私は目を丸くする。
い、今、『そうかもしれないな』って……言った、よね?
成月くん……もしかして気をつかってくれてるのかな?
そうだよね、成月くん優しそうだもん。
あとで謝っておこう。
「あ、そういや俺、はやく教室帰って小南のプリント写さねぇーと!!!小南、はやく食え!」
紘也が思い出したように立ち上がる。
「はぁ!?なんで私が紘也に合わせて食べなきゃいけないのよ……」
小南はブツブツ言いながらもカレーうどんをすぐ完食した。
「じゃ、俺と小南は先に教室戻るから!流星、小春のことは頼んだ!!!」
そう言って2人は止める間もなく食堂から去って行った。



