【完】キミに隠した恋するキモチ。







「なんだよ、急に」




「成月くんと友達になれてよかった、ってこと!」




「……ふぅん」




少し照れくさそうに顔をそらした成月くん。
そんな成月くんを笑顔で見つめた。





「……そんなことより、はやく行く場所決めようぜ」




「そうだね!うーん……駅前ブラブラするっていうのはどう!?駅前周辺なら、たくさんお店あるし」




「なんだよ、さっきまで決められなかったクセに早いな。ま、そうするか」




へへ、だって成月くんのさっきの言葉聞いたら嬉しくて……。
なんて、言えないけどね。




「なにニヤニヤしてんだよ」




「楽しみだなって思っただけだよ」




初めての友達。
初めての友達とのお出かけ。



ワクワクしてきた……!