【完】キミに隠した恋するキモチ。








「小春、どうしたんだ?そんな嬉しそうな顔して」




無表情で首を傾げる成月くん。




「ううん、友達ってすごいなぁって思ってたの」




「すごい?」




「そう。友達1人出来るだけでなんていうか、今までとは世界が違って見えるっていうか……」




上手く表現できないけど……とにかく今まで感じたことのない楽しさを感じている気がする。




「ははっ……なんだよそれ……っ小春、面白れぇな」




あ……成月くんが笑った……。
初めて見たかもしれない……。



こんな風に笑うんだ……。
なんか少し可愛いかも。




「だって成月くんは初めての友達だもん、色々初めてが多いの!」




「そっか。じゃあさ、次の日曜日遊びに行こっか」




「えっ!?」




「決定な。よし、飯食いながら時間とか決めるぞ」




そ、そんな、遊びに行くって……!
急すぎるよ……!