【完】キミに隠した恋するキモチ。







「やっぱ屋上は気持ちいいな……」




すごく落ち着く……。




「小春」




名前を呼ばれて、声の聞こえた方を見ると成月くんがいた。




「成月くん!」




「今日から1人で弁当か?」




「うん、小南は紘也と食べるって言ってたから」




「じゃあ一緒だな。俺もここで飯食おうって思ってたから一緒に食おうぜ」




そう言って私に成月くんのお昼ごはんだと思われる、パンを見せてきた。




一緒に……ごはん?




「友達なんだから、いいだろ?」




「う、うん!もちろん……!1人より2人の方が楽しいもんね!」




友達ってすごいなぁ……。
友達1人出来るだけでこんなに色々なことが変わるんだ……。



慰めてもらったり、ピンチのとき助けてもらったり、一緒にごはん食べたり……。
今まで小南と紘也としかそういうことしたことなかったから……新鮮だ。