【完】キミに隠した恋するキモチ。







「ち、違うよ!私と成月くんは……」





「俺と小春、友達になったんだ。な、小春」





「な、成月くんっ!」




成月くんが肩を組んできた。




ふわっと香る、成月くんの香り。
男の子らしいガッチリした腕。




そして……至近距離にある、成月くんの整った顔。




ち、ち、近い……っ!




「小春、友達出来たんだ……!小春ったら私と紘也以外の人とは関わろうとしなかったから、心配してたんだけど……よかった」




「ほんと。初めて出来た友達が小春のニガテな男……しかもこの難しい性格の流星とは驚きだな」




2人は驚きながらも嬉しそうに笑った。




2人とも心配してくれてたんだ……。





「あ、小春!はやく課題やらないと間に合わないよ!」




小南の言葉でハッと課題のことを思い出す。