【完】キミに隠した恋するキモチ。







本人が言ってたワケじゃないけど見てればわかるもん。




まぁ……当たり前だよね。
小南は可愛いし優しいしいつもみんなの中心にいるんだもん。




私みたいな地味な女なんて恋愛対象になるワケないもん。




「あ、一緒に飯食おうぜ!」




「うん、おっけー!」




小南と紘也は絵になるなぁ……。
美男美女だし。




「それと、コイツも一緒にいいか?」




紘也が隣に連れてきたのは、同じクラスの確か……成月(なりづき)くんだった。



話したことないけどクールな印象だ。
たしか紘也と仲いいんだっけ。




「うん、成月くんも一緒に食べよ!いいよね、小春?」




「あ、う、うん!も、もちろん」




慌てて頷く。




「よかったな、流星(りゅうせい)!流星なに食うの?」




流星って名前なのか……私、クラスメイトの名前全く覚えられないヤツなんです。