【完】キミに隠した恋するキモチ。







紘也は告白に備えてか、机に伏せて寝ていた。




まぁ……紘也らしいけど。




そしてふと、成月くんの方に視線を向けた。





「……っ」





すると、私の視線に気が付いたようにこっちを見た。
私はドキッとして慌てて目をそらす。




び、ビックリした……。
まさか気が付くなんて思わなかったよ……。




それから私は絶対に成月くんの方を見ないように授業を受けた。




そして今日の授業を全て終えた。
帰りのHRがはじまる。





「明日の連絡事項は―――」




はぁ、疲れた。
帰ったら寝ちゃおうかな……。




でも、それじゃまたお母さんに怒られちゃう。




我慢だ、我慢。





「はい、じゃあまた明日。解散」





帰りのHRが終わって、みんな教室を出ていく。