「小春、お前もまたうどんかよ……よく飽きないな……」
―――私の好きな人でもあるんだ。
本人にはキモチを伝えたことないけど……。
でも、小さいときから好きなんだ。
「だって……うどん美味しいんだもん」
紘也はきっと気付いてないけどね。
鈍感なんだもん。
「お前ら、食堂来たら毎回カレーうどんとうどんしか頼んでないじゃん」
「「だって、美味しいんだもん」」
「ははっ、さすが双子。よくハモるよな」
紘也だけは私たちが双子だってちゃんと言ってくれる。
でも紘也はきっと……。
「あ、そーだ小南、次の授業のプリント見せてくれ」
「はぁ!?それぐらい自分でやりなさいよ」
「めんどくさい」
「もう……仕方ないなぁ」
………小南のことが好きなんだ。



