「あざーっす!………ってあぁ―――っ!!!」
急に紘也が叫んだから体が跳ねる。
「な、なに、紘也……突然大きい声出しちゃって」
「俺、帰るわ!もうすぐ毎週見てるアニメの時間なんだ!流星、小春のことはまかせた!」
「え、ちょ、紘也!?」
紘也はカバンを持ち、千円札を置いてカフェを出て行ってしまった。
「もう……紘也ってば……」
成月くんと私を置いて………って、また成月くんと2人!?
成月くん、悪い人ではなさそうなんだけど……なんだかオーラがニガテ。
話しかけづらいっていうかなんていうか……。
「あ……あの、そろそろ私たちも帰りますか……?」
まだパフェ食べ終わってないけど、このまま2人きりっていうのはちょっと……。
「まだ食べ終わってないじゃん」
「あ……いや、もうお腹いっぱいなので!」
もう!紘也のバカ―――っ!!!



