「小春、あんなヤツらの言葉なんて気にすんなよ」
「うん……っ」
こんな優しい紘也だから……好きになったんだ。
好きで……大好きでたまらない。
だから私……決めたよ。
大好きな紘也には幸せになってほしいもん。
全力で……紘也と小南の恋を応援しよう。
「紘也、ありがとう」
私は紘也に精一杯の笑顔を向けた。
「おう!……あ、今日の放課後に駅前のパフェ食いにいこーぜ!」
「うん!行く行くーっ!」
私が幸せになれなくても……紘也と小南が幸せになれるなら……。
「紘也……私、紘也の恋……応援してるから、ね」
「さんきゅ、小春」
紘也も私に負けないぐらいの笑顔を見せた。



