【完】キミに隠した恋するキモチ。







「マジ!!?」




紘也は私の両肩を掴んでグッと顔の距離が近くなった。




私の胸はドキドキし始める。




こ、紘也近いよ……っ!




「う、うん………」




「だ、誰だっ!?」




「あ、え、っと………」




さすがに“紘也”だなんて言えるワケがない。




ここは“知らない”って言うべきか……。




でも…………。




もし今、違う子の名前を言ったら………紘也はどうするのかな?
小南のこと……諦めるのかな?




紘也と小南は……結ばれないのかな……?





ダメダメ!
そんなの性格悪すぎじゃん!




でも………紘也を小南に取られたくない……。