「小春ーっ!はやくしないと遅刻しちゃうよーっ!」





「小南待ってよ~!」





次の日の朝、小南が玄関から私を呼ぶ。




小南と登校は一緒なのだ。




「お、おまたせ………」




「もう、小春ってば準備遅いんだから……」




「ごめんなさい……」




「よし、行くよ。いってきまーす!」




私はいつものように小南と家を出た。




「お、紘也おはよ!」




小南が手を振った方向を見るとちょうど、紘也も家から出たところだった。




「はよ」




眠そうにあくびしながら挨拶を返してくる紘也。




寝ぐせついてて、なんだか可愛いな。