【完】キミに隠した恋するキモチ。






学校に着くと、生徒たちがクラス表の前に集まっていた。




「よし!小春、紘也、行くよ!」




「えっ、ちょ小南!」




「お、おい!」




小南は負けじと私と紘也の腕を引いて、その人ごみの中に飛び込んだ。




でも、人が多すぎてあっという間に2人とはぐれてしまった。




仕方ない……クラス表見てさっさとこの人ごみから出よう……。




「後藤小春……後藤小春……」




1組から5組まである中で自分の名前を探す。




「えっと……あった!」




自分の名前を見つけて、同じクラスに小南と紘也の名前も探す。
しかし、小南の名前はなかった。




じゃあ紘也は……と、“原野紘也”の名前を探す。
……でも、紘也の名前もなかった。




ウソ……2人とも違うクラスだ……。
他には同じクラスに誰がいるのかな……。