綺麗な字の成月くんの手紙。
読み終わって、私は自分が涙を流していたことに気が付いた。
「ウソ……」
成月くんのお父さんがそんな重い病気だったの?
そのとき、私はふと思い出した。
成月くんのお父さんが初めて会ったときに言っていた言葉を。
『もし、流星が1人になったときはキミが流星のそばにいてやってくれ』
あの言葉の意味は重い病気で死んでしまったらっていう意味だったんだ……。
私、全く気が付かなかった……。
それに……成月くんの気持ちにも。
まさか両想いだったなんて……。
「うぅ……成月くん……っ」
私は手紙を握りしめて、その場に座り込んだ。
成月くんは……最後の最後まで、私のことを考えてくれてたんだね。
でも……もう成月くんに会えないかもしれないなんて……イヤだ。
ずっと一緒にいたかったよ……っ!



