―――そして月曜日の朝。




「……よし」




今日ちゃんと成月くんに謝ろう。
金曜日、成月くんから逃げちゃったこと。
普通に話せるように頑張ろう。



鏡の前で私は気合いを入れた。




「小春ー!もう行くよーっ!」




「あ、うん!」




いつもの小南の声で慌てて玄関へ向かう。




「「いってきまーす」」




「いってらっしゃい」




お母さんに見送られ、家を出る。




「小南、小春、おはよ」




いつもと変わらず、家の前にいる紘也。




でも、なんだか表情が曇っている気がする。