時間は私を待ってくれなくて、刻々と時間は過ぎていく。
そして、あっという間に昼休みがやってきた。
「………ふぅ」
いつも通り、屋上の扉を開く。
今日は風がなくて、あんまり涼しさを感じない。
太陽は絶好調で少し暑い。
「暑いなぁ……」
いつもの場所に行くと、成月くんはまだいなかった。
成月くん、また食堂に行ったのかな。
そんなことを考えながら地べたに座った。
ガチャン―――
すると、屋上の扉の開く音がした。
成月くんだ……っ!
「成月くんっ!」
「今日は自販機に飲み物買いにいってた。ほら」
成月くんは私にアイスココアを差し出す。



