今日の放課後……伝えよう。
もう、伝えられずにはいられないぐらい、好き。
成月くんのことが大好きなんだ。
結果はもう目に見えてるけど、それでもいい。
恐れてちゃ、告白なんて一生出来ないもん。
頑張れ、私!
小さく深呼吸して、気合いを入れた。
「よし……」
はやく告白はしたいけど、放課後までゆっくり時間が過ぎてほしい。
心の準備出来てないし。
「――る!後藤小春!」
「……は、はいっ!」
先生の声で我にかえる。
「今から大切な連絡事項言うから、ボーっとしてないでちゃんと聞けよ?」
「は、はい……」
私ってなんでこんなに自分の世界に入り込んじゃうんだろう。
もうイヤになっちゃうよ。



