【完】キミに隠した恋するキモチ。








キーンコーン―――




「……小春?自分の席に戻らねぇの?」




「あ、あぁ、うん!じゃあまた」




私は少し暗い気持ちで席に着いた。




「はぁ……」




告白、したいな。
したら私と成月くんの関係は変わるのかな。
でも、この関係が崩れちゃうのが怖い。




あぁ……どうしたらいいんだろう。





もう、このまま告白しない方がいいのかな。




『伝えられる時間って無限にあるワケじゃない。だから、伝えられるときに伝えるべきだと俺は思う』




今朝の紘也の言葉を思い出す。




もし、成月くんが明日いなくなっちゃったら……。
もうこの気持ちを伝えることは出来ない。




そしたら私はきっと、すごく後悔すると思う。




伝えておけばよかったって。