「あははっ、小春、顔真っ赤」
「だ、だって!あのとき成月くん、平然としてたからわかってなかったのかと……っ!」
私がどれだけ焦ったことか……。
「いや、わかってたよ。でも、小春の焦ってる顔がすっげぇ面白かったからさ」
「ひ、ひどい……。私なんてめちゃくちゃ焦って、爆発しそうだったのに……」
「まぁ、別に小春だしいいかなと思ってさ」
「えっ……」
私との間接キスだったらいいや、ってこと?
私の顔はさらに熱を帯びる。
「……っあ!別に、変な意味じゃねぇからなっ!そ、その……友達だし……」
そうだ……。
成月くんにとって私は友達なんだ。
だから私が特別とかそんなんじゃないんだ。
「そう、だよね」
成月くんと……友達なんかやめちゃいたい。
友達のままなんてイヤだよ……。



