「ま、ままま、まぁね」
「でもこの間、完食出来てなかったよな」
あれは成月くんと2人きりっていうのが気まずくて、はやく帰りたかっただけで……。
なんて言ったら、食いしん坊って思われそうだからやめておこう。
「だって特大サイズだからね」
「まぁ、もしまた食えなかったら俺が食ってやるよ」
「っ」
また間接キスのことがよみがえる。
あああ……っ!
思い出すだけで恥ずかしい。
もうよみがえってこないで……。
「小春、顔真っ赤。もしかして俺との間接キスのこと、思い出した?」
成月くんは面白そうににやっと笑いながら、少し小さな声で言った。
「え……っ」
な、成月くん……わかっててあんなことしてたの!?
なにも考えずにしてるのかと思ってたのに……っ!



