「ははっ、小春ってばわかりやすい。図星なんだ?」




小南はやっぱりね、と言いながら笑う。




「い、いや、その……っ」




「小春ってほんとわかりやすいもんな。俺もそうじゃないかなって薄々思ってた」




紘也まで私を見て笑う。




な、なんで2人とも私が成月くんのこと好きって……っ!
そんなに私ってわかりやすい……?




紘也、私が紘也のこと好きなときは全く気が付いてなかったくせに……。




「……はい、そうです」




否定してもウソだってすぐにバレるだろうから、ここは素直に言っておこう。




「友達から始まる恋。なんかいいよね~」




小南は空を見上げて言った。




全然よくなんかないよ。
友達ってなんだか近すぎて、自分の気持ちを伝えられない。
フラれたときにもう元の関係には戻れなくなりそうで怖いもん。