なんだか本当に成月くんがどこかへ行っちゃうような気がした。
「私……っイヤだよっ!」
私は思わず立ち上がった。
「私……成月くんがいなくなっちゃうなんてイヤ……っ!」
「小春……」
「……っあ!ご、ごめんね!つい、感情的になっちゃってっ!」
我にかえって焦って食べ終えたお弁当箱を片付ける。
ここまで言っちゃったら、成月くんに私の気持ち……バレちゃったかもしれない。
はぁ……私ってば、なにしてんだろ。
バカすぎて笑えるよほんと。
「さ、さっきのことは忘れてっ!ね!」
あははと笑いながら立ち上がった私と同じように成月くんが立ち上がって、私を抱きしめた。
「へ……っ!?」
だ、だだだだ、抱きしめられてる……っ!
ど、どうしよう。
どうすればいいの……!?