【完】キミに隠した恋するキモチ。








「…………っ」




「成月くん……?」




「……っな、なんでもねぇ」




「?」




私から目をそらして、手に持っているメロンパンをまた頬張った。




「なぁ、小春」




「ん?」




「もし……俺が突然いなくなったら……どうする?」




成月くんがいなくなる……か。
今の私には考えられない。
成月くんとずっとずっと一緒にいたいもん。




だから……もしも成月くんがいなくなったら……。




「ん~……そりゃ、見つかるまで探すよ!いくら時間がかかってもずっと……」





「……そっか」




成月くんはなぜか少し儚げに笑った。