「え……小南いたんだ……」
「小春、驚きすぎだよ~!そんな意外だった?」
小南はふふっと私の顔を見て笑う。
「う、うん。いないって思ってた!」
「私だって一応恋はするんだからね~?」
小南の好きになる人ってどんな人なんだろう?
すっごく興味あるんだけど。
「その好きな人って誰?」
「え、それ聞いちゃう?」
私が興味しんしんに聞くと、小南は焦った表情になった。
「だって気になるんだもんっ!」
小南みたいなパーフェクトガールが好きになる人も、きっと完璧なんだろうな……。
きっと王子様みたいにかっこよくて、運動も勉強もできて……。
なんて勝手に想像をふくらます。
「え~じゃあ小春には特別に教えてあげるっ!」
「ほんとに!?」
これで……紘也じゃなかったらいいのにな……。
なんて思ってしまう私ってほんと性格悪いよね。



