やっぱり、成月くんみたいに美形で、優しくて、なんでもできる完璧な女の子なのかな?
もしそうだったら、私とは……大違いだな。
「まぁ、そうだな。俺、あんまり自分のこと話さねぇし。特に恋愛系はな」
「……っわ、私でよければ相談にのるからね!」
自分でもビックリするぐらい、声が震えてる……。
なんで……なんでだろう。
「……私、成月くんのこと応援するね!」
「……さんきゅ」
応援する……なんて、心にもないことを言ってしまった。
応援しなきゃいけないのに……私ってひどいヤツなのかな。
「……あっ、じゃあまた明日ね!」
私は泣きそうになって、分かれ道に着くとその場から逃げるように走った。
家まで走って自分の部屋に入ると、カバンをその辺に投げてベッドにダイブした。
「……っうぅ」
その瞬間、涙が溢れてくる。
拭っても拭っても消えてくれない。



