「私には紘也がいるから小春を代わりにしてたってことだよね……。最低」
私も……ちょっとショックだな。
せっかく友達が出来たと思ったのに……。
「……小春、元気だしなよ」
小南が私の背中を撫でる。
「うん、大丈夫。私の危機感がなかっただけだし」
「……ごめんね?私がもう少しはやく、忠告してればよかったんだ」
申し訳なさそうに謝る小南。
「まぁ、いいんじゃね?もう終わったことなんだし」
成月くんが無表情で私と小南を見た。
そうだよ、もう終わったことだもんね。
私も無事だったんだし、めでたしめでたしだよね。
「そうだね!成月くん、本当にありがとうっ」
「……おう」
笑顔を成月くんに向けると、成月くんはフイっと私から目をそらした。



