「でも、顔赤いぞ?」
そう言って私のオデコに手を当てる。
ど、どどどど、どうしようっ!!!
もう心臓がバクバクして……気絶しそう……っ!
「ほ、本当に大丈夫だよ!ほら!」
私は立ち上がって変なダンスを踊ってみせる。
「あははっ、小春なにしてんだよ。すっげぇ面白いぞ。その調子ならなんともなさそうだな」
「で、でしょ!?だから安心して!」
な、なんとかごまかせた……けど、自分の気持ちがわからない。
友達として成月くんのことは好きだけど……でも……なんか違う気がするんだ。
やっぱり……私って男の子として、成月くんのこと……好き、なの?
キーンコーン―――
「あ、もう授業終わったみたいだし、帰るか」
「う、うん!」
私と成月くんは屋上を後にした。



