「小春……驚かせてごめんな」
それから私と成月くんは屋上に入って、地べたに腰を下ろした。
「ううん!助けてくれて、ありがとう」
成月くんが助けてくれなかったら今頃私は……。
「なんで、私がピンチだってわかったの?」
「小春だけじゃなくて……更科も授業が始まったのにいなかったから、まさかと思って」
「そうだったんだ……」
「腹が痛いって言って授業抜けてきた」
私のためにそこまで……。
成月くんの優しさに胸が温かくなった。
「ごめんね、私のために……」
「謝んなよ。友達なんだから当然だろ」
「そっか。そうだね」
友達だから……助けてくれたんだ。
私っていい友達持ったな……。



