【完】キミに隠した恋するキモチ。







私は全力疾走して教室を目指した。





ま、まだ走って全然経ってないのに横腹が痛い……。
運動音痴はツラい……。




走って数分。
さっきの教室に到着して、中に入る。




「えーっと……私がさっき座ってた席は……」




さっき座ってた席の周辺を探すけど、ない。




あれ……?
じゃあどこでなくしたのかな……。





「探してるのって、これ?」





すると、教室の入り口から声がする。
顔をあげると、そこには……。




「さ、更科くん……っ」




私の筆箱を持った更科くんがいた。




「なんで更科くんがそれを……っ」




「そんなの簡単だよ。さっきの時間、小春ちゃんがプリントを取りに行ってる間に取ったからだよ」




「えっ……」




ま、全く気が付かなかった……。