【完】キミに隠した恋するキモチ。






なんでかな……最近、成月くんにドキドキしちゃうことが多い。
ただの友達なのに……変だよ、私。




キーンコーン―――



「HR始まるな。じゃ、またあとで」




「う、うん」




自分の席に戻ってからも、成月くんのことが頭から離れない。




成月くんのことを考えていると胸が熱くなって……。
紘也のことを好きだった時期と同じ、懐かしい感情が湧いてくるんだ。




でも、私は成月くんのこと、好きは好きでも友達として……のはずだもん。




ということは紘也のこと、幼なじみとして好きだったってこと?
いや……でも紘也のことは確かに好きだった。
ってことは私、成月くんのこと……?




ああ―――っ!!!
考えれば考えるほどわかんなくなる!
もう考えるのはやめよう!




「……小春」




「ひぇえっ!?」




名前を呼ばれて顔を上げると、成月くんが私を見下ろしていた。