「小春……」
「成月くんがこの世にいなかったら……そんな世界、私は生きていけなかった。私、成月くんに出会えてよかったって思う……!だから……そんなこと言わないで?成月くんのお母さんだってきっと、成月くんが生まれてよかったって思ってるよ……っ!」
生まれて後悔される命なんてあってはいけない。
私は成月くんに出会えて、友達になれて本当によかったって心から思う。
成月くんがいなかったら今頃私はボロボロだったに違いない。
「……そう、だよな。生まれてこなくてよかったなら、最初から俺を選んだり……しないよな。小春……さんきゅ」
成月くんは私の肩を抱き寄せた。
「俺も……小春と出会えてよかった」
小さな声だったけど、ちゃんと私の耳に届いた。
すごく嬉しくて思わず笑みがこぼれる。
「成月くん……私と友達になってくれてありがとう……っ!成月くんは自慢の友達だよっ!」
成月くんみたいな友達がいるなんて、私は幸せ者だ。
「………もう寝るぞ」
私から顔をそらして、部屋を出ていく。
「わ、もしかして成月くん照れてる~?」
「はぁ?照れてねぇし」
ウソつき。
だって顔が真っ赤だもん。



