っも、もう!
なに思い出してんのバカ!
成月くんはただ、私を慰めようと抱きしめただけだもん。
抱きしめたくて抱きしめたワケじゃないんだよ!
友達同士なら抱きしめることぐらい、普通だよ!
自分にそう言い聞かせて、気持ちを落ち着かせる。
髪の毛を乾かし終わって、棚にドライヤーを戻すと私はリビングに戻った。
……あれ?
成月くんがいない……。
どこだろう……。
「成月くん……?」
すると、ある部屋の扉が開いていた。
ここにいるのかな……?
そーっと覗いてみる。
「あ……」
成月くん、ここにいたんだ……。



