「あ、そーいや小春。ドライヤーいる?」
「え!あ、あるの?」
成月くんと成月くんのお父さんしか住んでないから、ドライヤーなんてないのかと思ってた。
「……まぁ、一応。制服が乾かねぇときとかに使えるからな。いるなら出してくるけど」
「じゃ、じゃあ借ります!」
成月くんは洗面所の棚からドライヤーを取り出して、私に渡した。
「はい。そこのコンセントでも使って」
「う、うんっ」
私は洗面所のコンセントにコードをさして、ドライヤーを使い始めた。
「…………」
鏡に映る自分は少し赤くて、なんだか恥ずかしくなった。
私、男の子に免疫ないからなぁ……。
抱きしめられたり、距離が近いだけでドキドキしちゃう。
さっき成月くんに抱きしめられた感覚を思い出して、顔が熱くなる。



