「話って……なに?」 平然を装いながら紘也に問いかける。 「えっと、実は………」 紘也はそこまで言うと少し恥ずかしそうに、自分の髪の毛をくしゃっと触った。 「う、うん」 私は紘也の次の言葉を待った。 少しすると、紘也はゆっくりとまた口を開いた。 「実は……相談にのってほしいんだ」 「えっ」 「俺、実は小南が好きなんだけど……告白したいって思っててさ」 その言葉を聞いた瞬間、私の淡い期待は一気に崩れた。 ショックな反面、あぁやっぱりな、と心のどこかで思った。