私はポケットからケータイを取り出し、紘也に電話をかけた。
プルルル―――
『……もしもし』
「紘也、小春だけど……小南は……?」
『まだ目覚ましてない』
まだ目覚ましてないんだ……。
「そっか。どうしよう……小南は私のせいで……」
『なにがあったんだ?』
「実は……」
私は小南の事故に至るまでのことを話した。
「………私は自分だけが被害者だって思い込んで……小南のこと、なにもわかってなかったんだよ……小南はなにに苦しんでたのかな……」
私は自分のことしか見てなくて、小南の苦しんでることにも気づいてあげられなかった。
いまだに、その悩みもわからない。
『小南……リストカットしてたんだな。でも、前に言ってたよ。小春は私のせいで苦しい思いばっかりしてるって……それにお母さんが私に期待しすぎてて、それに応えるのが、大変でツラいって……』
「え……っ」
紘也の言葉に私は目を見開いた。



