「成月くんと小南は……?」
「あー、流星には先に帰ってもらった。小南はいっつも友達と帰ってるじゃん?」
「そっか」
じゃあ、やっぱり2人きりで話すってことだよね?
なんの話だろう……。
「とりあえず、場所変えようぜ」
紘也の言葉でほとんど人のいない、図書室に移動した。
「ここなら誰もこないな」
うちの学校の図書室はほとんど利用されていない。
だから人は全くと言っていいほど来ないんだ。
そんな場所で……話ってなんだろう。
少しだけ……期待しちゃってもいいの、かな。
胸の鼓動はどんどん加速する。
どうしよう……ドキドキしてきちゃった。



