【完】キミに隠した恋するキモチ。








この辺にスーパーとかあったっけなぁ……。
駅前のスーパーでいっか。




カバンを持って、学校を出る。




1人で帰るのはなんだか寂しい。
最近は成月くんと帰り慣れてたからかな。
前よりも、1人になることに敏感になった気がする。
前は1人でも「寂しい」って思わないようにしてたから……。




「駅前のスーパーってこっちだっけ……」




あんまり行ったことないからわかんないけど……まぁ、大丈夫だよね。




しばらく歩くと、スーパーが見えてきた。




よかった、あった!




迷わずそのスーパーに入った。




えっと、まずは牛乳……牛乳コーナーはこっちか。
牛乳類が売っているところに行くと、いつも買っている牛乳が残り1つだった。




よかった~……残ってて。




その牛乳に手を伸ばしたとき。
誰かと手が重なる。




だ、誰!?




見ると、中年ぐらいの男の人がいた。