【完】キミに隠した恋するキモチ。







そして放課後。




「ごめん、小春。今日も親父が勝手な行動しないように見なきゃいけねぇから先に帰るわ」




成月くんが申し訳なさそうに言う。




「ううん、いいよ!私1人で帰るから」




「そっか。気を付けて帰れよ」




「うん!ばいばい」




「おう」




今日はちゃんと「ばいばい」って言えた。




ってか、今日こそ1人で帰らなきゃだ。




ブーブー




すると、ポケットの中でケータイが震えた。




見ると、お母さんからのメールだった。




《牛乳とキャベツ買ってきて。よろしくね》




はぁ……めんどくさいなぁ。
まぁどうせ暇だしいいんだけど。