【完】キミに隠した恋するキモチ。







それにしても、髪の毛下ろすの久々だからなんか変な感じ。
でも謎の安心感がある。
何年も下ろしてたからかな。



でもこのシュシュお気に入りだから使っていたい。
大事な友達にもらったプレゼントだもん。




「………る!おーい、後藤小春!聞いてるのか!?」




「……っは!はい!」




先生の声で我にかえる。




やばい、完全に考え事してたら授業のこと忘れてた。




「教科書45ページの練習問題②の答えは?」




「えっ」




慌てて教科書を開いて問題を確認する。




あ、これ……更科くんに教えてもらった問題とほぼ一緒だ。
たしかこうやって解くんだっけ……。




よし、出来た!




「えっと、x=4です」




「正解」




や、やったぁ……数学が大のニガテな私が解けた……!