「―――る!こーはーる!起きろって!」 誰かに体を揺さぶられ、意識がハッキリしてくる。 「ん……」 この声は……紘也? ゆっくり目を開くと、紘也がカバンを持って立っていた。 「紘也……?」 「もう放課後だぞ?お前どんだけ寝てんだよ」 「えっ!?」 もう放課後!? 紘也の言葉に私は飛び起きる。 「ウソ………」 寝過ぎた……。 ちょっとしか寝るつもりじゃなかったのに……!